(インターネットからのフランス研究)
参考文献
コンピュータやインターネットに関連してはすでにおびただしい書籍が刊行されており、またコンピュータ環境の変化につれて日々新たな書籍が刊行されつつある。それらは入門段階や、新製品・新サービスに関しては大変役に立つが、初版を売り切ってしまうと版を重ねることなく絶版となるものも多い。ここでは、筆者が参照し役立った書籍を一応掲げることとし、これからインターネットを始める方は適宜類書を参考にしていただきたい。
(*) 本報告の発表時に掲げた文献の内、掲げ続ける意味がなくなったと思われる文献は削除した。
まず、"Windows" あるいは"Macintosh" を基本ソフトとするパソコンをインターネットに接続するまでの環境の整備法については、適宜市販の解説書を参照していただきたい。実際にパソコンの環境を整えるためには業者に相談や依頼をする必要があるかもしれない。また、インターネットを自分で利用するためには、使用するパソコンの一般的な操作法を知っていなければならず、そのためにはハードウェアやソフトウェアのマニュアルなどを参照する必要もあろう。
パソコンをインターネットに接続できるとして、実際にインターネットを利用するためには各種ソフトウェアを準備し、使いこなさなければならないが、そのために筆者が参考にした文献は次のものである。
・栗原正勝『インターネット入門キット』1995, 秀和システム (Windows 版----[1] / Macintosh 版) ------添付のソフトウェアを使ってインターネットの各種サービスを利用する手順を、パソコン自体の初心者にも分かりやすく具体的に解説している。筆者はインターネットを利用するための基本的ツールの多くをこの書 (Windows 版) の付属ディスクから得た。
(*) 1996年9 月にWindows95 版が出版されたが、収録ソフトの点数も減り、圧縮ファイルの展開など本報告の視点から有用だった内容も大分省かれてしまったようだ。
インターネットを利用していく上では各種のパソコン雑誌も役に立つ。インターネット専門誌には次のようなものがある。
・『インターネット マガジン』月刊、インプレス----[5] ------この雑誌は毎号CD-ROMを付録として付けており、ここにDOS/Windows 用、Macintosh 用、Unix用のフリーウェア、シェアウェアの各種ソフトウェアが収録されているほか、読者がインターネットにアクセスさえできれば、このCD-ROMを使ってインターネット上のフリーウェアをたやすく入手 (ダウンロード) できる。
インターネットで一般的に資料を探索するために、筆者は次の文献を参考にした。
・戸田槇一、影浦 峡、海野 敏『インターネットで情報探索』1994, 紀伊国屋書店----[7] ------本来はパソコンではなく UNIX のCシェルが作動するコンピュータを使ってインターネットの情報探索をするための解説書だが、情報探索に有用なサイトなどを詳しく紹介している。筆者は多くの情報をこの書から得た。
・エド・クロル『インターネット・ユーザーズガイド 改訂版』1995, オーム社---[8]
・『The Internet Yellow Pages (Second Edition) (日本語版) 』1995, ソフトバンク出版事業部----[9]
フランス語による資料を探索する場合、あるいは一般的にパソコンでフランス語を扱う場合の参考にした文献には次のものがある。
・間瀬玲子「フランス文学研究とインターネットについて」、『図書館情報』 (九州大学付属図書館) vol.30, no.4., pp.32-34 ----[10]
・山崎吉朗、中田 平、江下雅之、Rebollar「コンピュータでフランス語」1995年 5月〜1996年 3月、月刊『ふらんす』連載、白水社----[11]
・三上吉彦 他『電脳外国語大学』1993, 技術評論社----[12] ------ この書では主にDOS 環境、あるいは Macintosh環境における英語以外の外国語処理について論じている。Windows が普及し始めた時期に出版されたため、Windows 環境についてはあまり詳しく扱われていない。
最後に、フランスで出版されたインターネット関連の研究書2点を掲げておく。
・L'Internet professionnel, Temoignages, experiences, conseils pratiques de la communaute enseignement & recherche, 1995, CNRS EDITIONS
・FRANTEXT Autour d'une base de donnees textuelles, 1992, Didier
追加参考文献 (*)
・霧生 他 『パソコンでフランス語、Ouf!』1997, 駿河台出版社 ---- パソコンでフランス語を扱うにはどうするか、フランス語教育、フランス文学研究にコンピュータをどのように活用するか、などについての論文・報告集。ただし、インターネットを直接のテーマにしたものは含まれていない。
・中尾 浩、伊藤直哉『Windows95版 人文系論文作法 』1998, 夏目書房 ---- Windows95 マシンをどのように研究に活用するかのノウハウと、インターネットなどからの情報収集のノウハウについての詳細な解説。前者の内容はWindows ユーザーにとってのきわめて実用価値の高い手引きであり、後者はインターネットを利用する者すべてに利用価値が高い。著者がフランス系の研究者であるため、フランス関係の実例が多く示されている。本書の出版(1998年1月) の後、本書で紹介されたサイトの内のいくつかを本報告に取り入れさせていただいた。
・山崎吉朗「コンピュータでフランス語」1997年 4月〜、月刊『ふらんす』連載、白水社
・三上、関根、小原『マルチリンガル WEB ガイド』 1997, オライリー・ジャパン/オーム社 ---- Web ページにおける多言語情報処理についての解説。欧米にとどまらない世界各地の Webページとその見方も紹介されている。また、さまざまなコードテーブルが掲げられたり、入手先が示されたりしている。なお、この書にはサポート・ホームページ [http://www.threeweb.ad.jp/logos/mlweb/index.html] が設けられている。
・鈴木尚志『INFOCUE マニュアル '96』1996, ニフティ株式会社 ------ 第3章(6) 参照。
・三上 他編 『パソコン外国語製品ガイド '95』1995, オーム社 ------ パソコンで世界の言語を扱うためのさまざまなソフトウェアの紹介。参考資料として、Windows, Macintosh, DOS 用などの文字コードのコードテーブルが掲げられているが、すでに品切れとのこと。
・『フリーソフト& シェアウェア PACK for WIN 』ベクターデザイン/アクセラ ------ WindowsやMS-DOS対応の日本のフリー& シェアウェアをCD-ROM に多数収録した出版物。Windows/DOS ユーザーには大変重宝する。年 2回更新。
・『フリーソフト& シェアウェア PACK for MAC 』ベクターデザイン/アクセラ ------ Macintosh対応の日本と世界のフリー& シェアウェアをCD-ROM に多数収録した出版物。年 2回更新。